毎日使うからこそスッキリ!「キッチン」の収納と片付け術

場所別の片付け

キッチンは、毎日使う場所だからこそ、気づけばモノで溢れ、ごちゃごちゃになりがちです。「調理器具が取り出しにくい」「同じような調味料がいくつも出てきた」「食器棚がパンパンで、奥のお皿が取れない」…そんな小さなストレスを感じていませんか?

料理はもっと楽しく、クリエイティブな時間になるはず。そのためには、使いやすく、見ていて気持ちのいいキッチン環境が欠かせません。

毎日使うからこそスッキリ!「キッチン」の収納と片付け術

この記事では、そんな理想のキッチンを実現するための、具体的な片付け術を3つのステップでご紹介します。難しいテクニックは必要ありません。誰でも今日から実践できる簡単な方法で、料理がはかどり、キレイをキープできる「散らからない仕組み」を一緒に作っていきましょう。

この記事で分かること

  • キッチンが散らかりやすい根本的な原因
  • 後悔しないためのモノの「仕分け」基準
  • 調理効率が劇的にアップする「ゾーニング収納」の考え方
  • プロも実践する3つの具体的な収納のコツ
  • キレイなキッチンを維持するための毎日の簡単リセット習慣

なぜキッチンはすぐに散らかる?よくある3つの原因

キッチンの片付けが特に難しいと感じるのには、ちゃんとした理由があります。「うちだけ散らかっているのかも…」なんて思う必要はありません。多くのご家庭が、以下の3つの原因によって、キッチンの散らかりに悩んでいます。原因を知ることで、解決の糸口が見えてきます。

  1. モノの種類が多すぎる:キッチンには、調理器具、食器、カトラリー、保存容器、食材、調味料、掃除用品、ゴミ袋など、多種多様なアイテムが集まっています。それぞれ形も大きさも違うため、統一感のある収納が難しいのです。
  2. 使用頻度がバラバラ:毎日使うお茶碗やフライパンから、年に一度しか使わないお客様用の大皿や特別な調理器具まで、使用頻度に大きな差があるのも特徴です。これらが混在することで、「いざ使いたい」という時に、奥から探し出す手間が発生します。
  3. ストック管理が難しい:特売で買ったパスタや缶詰、調味料のストックなど、食品の在庫管理も悩みの種。「まだあると思っていたのになかった」「同じものをまた買ってしまった」という経験は、ストックの全体量を把握できていない証拠です。

ステップ1:まずは全部出す!「中身」の要・不要を仕分ける

キッチンの片付けも、基本は他の場所と同じです。まずは、収納スペースから「全部出す(全出し)」ことから始めましょう。ただし、一度に全部出すと途方に暮れてしまうので、「今日はカトラリーの引き出しだけ」「今週末は食器棚の上段だけ」というように、小さな範囲から始めるのが成功のコツです。

中身をすべて出したら、以下の基準で「要るモノ」と「不要なモノ」を仕分けていきます。

  • 賞味期限切れの食材・調味料:まずはここから。古いスパイスや開封してから時間が経った粉類なども、思い切って手放しましょう。
  • 1年以上使っていない調理器具:いつか使うかもしれない、と取っておいた特殊な調理器具も、1年間出番がなかったのなら、今後も使う可能性は低いかもしれません。
  • 欠けた食器や傷んだ道具:「まだ使えるから」と取っておきがちですが、お気に入りの新しい食器を迎えるスペースを空けるチャンスです。
  • 重複しているアイテム:同じ用途のピーラーやおたまがいくつもありませんか?一番使いやすいものだけを厳選しましょう。

この作業でモノの総量を減らすことが、使いやすいキッチンへの最も重要なステップです。

ステップ2:調理がはかどる「ゾーニング収納」の基本

モノの厳選が終わったら、次は「どこに何を収納するか」を決めていきます。ここで役立つのが、作業動線に沿って収納場所を決める「ゾーニング」という考え方です。調理中の無駄な動きをなくし、劇的に効率を上げるための基本なので、ぜひ取り入れてみてください。

キッチンでの主な作業は、「洗う(シンク)」「切る(調理台)」「火にかける(コンロ)」の3つです。この動きに合わせて、キッチンを3つのゾーンに分けてみましょう。

  • シンクゾーン:水回りで使うものを集めます。例)ザル、ボウル、包丁、まな板、洗剤、スポンジなど。
  • コンロゾーン:火の周りで使うものを集めます。例)フライパン、鍋、おたま、フライ返し、油、よく使う調味料(塩、こしょうなど)。
  • 調理ゾーン:シンクとコンロの間にある作業台の周りです。例)菜箸、計量カップ、ラップ、アルミホイル、保存容器など。

このように、使う場所の近くに使うモノを収納するだけで、「あっちこっち動き回る」という無駄がなくなり、料理がスムーズに進みます。

ステップ3:劇的に使いやすくなる!収納の3つのコツ

ゾーニングで大まかな配置が決まったら、最後は、より使いやすくするための具体的な収納テクニックです。プロも実践している、簡単なのに効果絶大な3つのコツをご紹介します。

「立てて収納」で、取り出しやすく

フライパンやお皿を重ねて収納すると、下にあるものが取り出しにくく、ストレスの原因になります。ファイルボックスや専用のスタンドを使って、「立てて収納」することを意識してみましょう。まるで本棚から本を取り出すように、使いたいものを片手でサッと取り出せるようになります。鍋蓋やまな板なども、立てる収納に最適です。スペースの有効活用にもつながり、一石二鳥のテクニックです。

透明な容器で「見える化」する

パスタや小麦粉、乾物などを、買ってきた袋のまま収納していませんか?それでは残量が分かりにくく、在庫管理がうまくいきません。これらを透明な保存容器(クリアケース)に移し替えるだけで、中身と残量が一目瞭然になります。見た目にも統一感が出て美しく、何より「同じものをまた買ってしまった」という無駄買いを防ぐことができます。容器にラベルを貼っておくと、さらに分かりやすくなります。

使用頻度で「高さを変える」

収納の鉄則は、「よく使うモノほど、一番取り出しやすい場所に置く」ことです。キッチンで最も取り出しやすい場所は、一般的に「目線から腰の高さ」と言われ、「ゴールデンゾーン」と呼ばれています。毎日使う一軍のお茶碗やお皿、コップなどは、このゴールデンゾーンに配置しましょう。逆に、年に数回しか使わないお客様用の食器や、季節もののアイテム(土鍋など)は、吊戸棚の上段やシンク下の奥など、少し取り出しにくい場所に収納します。このルールを守るだけで、日々の動作が驚くほどスムーズになります。

まとめ:毎日の「リセット習慣」でキレイなキッチンをキープ

今回は、毎日使うキッチンをスッキリ快適にするための、片付けと収納のコツをご紹介しました。

  • ステップ1:まず「全部出し」で不要なモノを手放し、モノの総量を減らす。
  • ステップ2:動線を意識した「ゾーニング」で、モノの定位置を決める。
  • ステップ3:「立てる」「見える化」「高さを変える」の3つのコツで、収納を最適化する。

一度この仕組みを作ってしまえば、キッチンは格段に使いやすくなるはずです。そして、この状態をキープするために最も大切なのが、毎日の簡単な「リセット習慣」です。

難しく考える必要はありません。例えば、一日の終わりに、寝る前の5分間だけ、「調理台の上には何も置かない状態にする」「シンクの中を空にする」というルールを決めて実践するだけです。この簡単なリセットを毎日続けることで、汚れも散らかりも蓄積せず、いつでも気持ちよく使えるキッチンを維持できます。

ぜひ、できることから一つずつ試して、料理がもっと楽しくなるキッチンを手に入れてくださいね。

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