「朝、顔を洗おうとしたら、洗面台の縁に家族の歯ブラシや洗顔料が散乱していて置く場所がない…」
「ドライヤーのコードが絡まっていて、忙しい朝にイライラしてしまう」
1日のはじまりと終わりを迎える場所である洗面所。
ここが整っているかどうかで、その日の気分の良し悪しが決まると言っても過言ではありません。
しかし、家の中で「最も狭い」にもかかわらず、「最もモノの種類が多い」のが洗面所です。
「片付けても、次の日には家族が散らかしている!」
と、終わりのない片付けに疲弊している方も多いのではないでしょうか。
今回は、モノがあふれがちな洗面所を、家族みんなが自然と片付けられて、スッキリさせるための収納や維持のコツをご紹介します。
1. なぜ洗面所は「家で一番」ごちゃごちゃしやすいのか?

「どうしてウチの洗面所はいつも散らかっているんだろう?」
その原因は、あなたのせいではなく、洗面所という場所が持つ「特殊性」にあります。
リビングや寝室と違い、洗面所には以下のような「散らかる要素」がギュッと詰まっています。
- 人口密度が高い:
家族全員が、朝の出発前と夜の入浴前という「同じ時間帯」に集中して使う。 - モノのジャンルがバラバラ:
歯ブラシ(衛生)、化粧水(美容)、ドライヤー(家電)、洗剤(掃除)、タオル(リネン)など、全く属性の違うモノが混在している。 - 「濡れている」というハンデ:
水回りなので、直置きすると底がヌメる。掃除をするにはまずモノをどかさなければならない。
特に最大のネックは「思考停止状態で使う場所」だということです。
寝起きでぼーっとしている朝、仕事でクタクタの夜。
「あとで片付けよう」という気力すら湧かず、出しっぱなしにするのが人間の心理です。
だからこそ、「頑張って片付ける」のではなく「何も考えなくても戻せる仕組み」を作る必要があります。
2. ステップ①【全部出し&選別】今の洗面台にある「不要なモノ」をチェック
いきなり収納グッズを買いに走ってはいけません。
まずは、収納スペースを圧迫している「不用品」を取り除く作業から始めます。
洗面所のモノを一度すべて出してみて、以下のリストに当てはまるものがないかチェックしてください。
【手放しチェックリスト】
- いつ開封したか分からない試供品の化粧水・シャンプー
- 「旅行用に」と取ってあるが、何年も使っていないアメニティの歯ブラシ
- ほとんど中身が入っていないのに放置されたスプレー缶
- 先が開いてしまった掃除用の古い歯ブラシ(3本以上あるなら捨てる)
- 肌に合わなくて使わなくなった化粧品
- 吸水性が落ちてゴワゴワになったタオル
洗面所は「ストック置き場」になりがちですが、スペースは有限です。
「今、使っているモノ」だけに絞り込むこと。これだけで収納スペースの3割は空くはずです。
3. ステップ②【一軍・二軍分け】「毎日使う」と「たまに使う」を分ける
洗面所の収納で大切なルールは、「使用頻度」で住所(置き場所)を決めることです。
多くの家庭で、「たまにしか使わないヘアスプレー」が特等席を占領し、「毎日使う歯ブラシ」の邪魔をしています。
【1軍】毎日朝晩使うモノ
(例:歯ブラシ、ハンドソープ、タオル、コップ、基礎化粧品)
→ 「ワンアクション」で取れる場所へ。
洗面台の上(出しっぱなしOK)、鏡裏収納の「一番下の段(手が届きやすい位置)」、一番上の引き出しなど。
【2軍】週1〜数回使うモノ
(例:スペシャルケア用品、ヘアアイロン、爪切り、綿棒、ヒゲ剃りの替刃)
→ 「鏡裏の中段・上段」や「洗面台下の引き出し」へ。
少し手を伸ばしたり、屈んだりして取る場所でOKです。
【3軍】月1回以下・ストック
(例:旅行用ポーチ、シャンプー等の詰め替えストック、カビ取り洗剤)
→ 「洗面台下の一番奥」や「洗面所以外の場所」へ。
ストック品は必ずしも洗面所にある必要はありません。入り切らなければ廊下の収納庫などへ移動させましょう。
4. ステップ③【場所別収納術】デッドスペースを活用するアイデア
モノの仕分けが終わったら、いよいよ収納です。
場所別に、100円ショップや無印良品などのアイテムを活用した具体的なテクニックをご紹介します。
鏡裏収納(ミラーキャビネット)
鏡の裏は奥行きが浅く、小物が雪崩を起こしやすい場所です。
- 「人別」にエリアを分ける:
「左の列はパパ」「真ん中はママ」「右は子供」のように、棚ごとに持ち主を決めます。自分のモノが他人のモノと混ざらないだけで、ストレスは減ります。 - スタンド・仕切りケースを使う:
リップクリームや目薬などの細々したものは、立てて収納しましょう。
洗面台下(観音開き・引き出し)
ここは配管(パイプ)が邪魔で使いにくい場所です。
- 「ファイルボックス」で引き出し化:
ファイルボックスを並べ、その中に洗剤ストックやドライヤーを入れます。上から見て何が入っているか一目瞭然にし、取り出すときはボックスごと引き出します。 - 「コの字ラック」で空間を上下に分ける:
高さがある空間は、伸縮式のフリーラックを入れて上下2段に分けましょう。収納力が2倍になります。
洗濯機横・洗面台横の「隙間」
- マグネット収納を活用:
洗濯機の側面はマグネットがつきます。ここにタオルハンガーをつけて「バスマット」を掛けたり、マグネットバスケットをつけて「洗濯ネット」を収納しましょう。
5. 見た目をスッキリさせる「見せる・隠す」の鉄則
使いやすさを確保したら、次は「見た目のノイズ」を減らしていきます。
① 生活感が出る色は「白」か「透明」に
市販のハンドソープや歯磨き粉のパッケージは、目立つように派手な色が使われています。
すべてを詰め替えるのは大変ですが、「出しっぱなしにするハンドソープとコップ」だけでも、白や透明などのシンプルカラーに変えてみてください。
これだけでホテルのような清潔感が生まれます。
② トレーで「定位置」を作る
洗面台の上に直置きするスキンケア用品やコンタクトケースは、「トレー(お盆)」の上にまとめましょう。
「ここからはみ出さない」という境界線ができるため散らかりにくくなり、掃除の際もトレーごと持ち上げればいいので、「拭くのが面倒」という心理的ハードルが下がります。
③ 掃除もラクになる「浮かせる収納」
洗面台掃除の敵は、ボトルの底の「ヌメリ(ピンク汚れ)」です。これを防ぐには「空中に浮かせ」ましょう。
- コップ: 吸盤付きのコップスタンドを使用し、逆さまにして水切り。
- 歯ブラシ: 鏡に貼れるホルダーで個別に吊るす。
- ハンドソープ: 吸着シート付きボトルホルダーで、鏡や壁面に浮かせる。
6. 家族に「片付けて」と言わなくて済む工夫
いくら収納を整えても、家族が元に戻してくれなければ意味がありません。
「片付けて」と言う前に、「片付けられない理由」を潰す仕組みを作りましょう。
ドライヤーは「放り込み収納」にする
コードをきれいに巻いて、引き出しにしまう…。これは忙しい家族にはハードルが高すぎます。
洗濯機の横や洗面台の扉裏に大きめのフックやカゴを用意し、「コードは適当でいいから、このカゴに入れればOK」というルールにしましょう。
アクション数が減れば、片付けてくれる確率は上がります。
文字より直感!「ラベリング」
収納ボックスにはラベルを貼りましょう。
「パパ」「ママ」「タオル」といった文字だけでなく、小さい子供がいる場合は「歯ブラシのアイコンシール」などを貼ると効果的です。
「場所が決まっている」ということが伝われば、出しっぱなしを防げます。
7. 「1日1回」のリセット習慣
その状態をキープするための小さな習慣です。
洗面所全体を毎日掃除するのは無理ですが、「ついで掃除」なら続けられます。
- 「顔を拭いたタオル」で鏡を拭く:
朝、顔を洗ってタオルで拭きますよね?そのタオルを洗濯カゴに入れる直前に、鏡の飛び散った水滴と、蛇口のメッキ部分をサッと拭き上げてください。 - スポンジを隠さない:
小さくカットしたメラミンスポンジを、すぐ手に取れる場所に置いておきます。「汚れに気づいた瞬間に3秒で擦る」。これで大掃除は不要になります。
8. まとめ:1日のはじまりを気持ちよく迎えるために

洗面所は、家族全員が「新しい1日」をスタートさせる場所であり、「1日の疲れ」をリセットする場所です。
ここがスッキリ整っていると、生活の質(QOL)も上がります。
最後に、今回のポイントを振り返ります。
【洗面所スッキリ化の4ステップ】
- まず「捨てる」:
使っていない試供品や古い歯ブラシを処分し、スペースを空ける。 - 「頻度」で分ける:
毎日使う「1軍」以外は、引き出しや棚の中へしまう。 - とにかく「浮かせる」:
コップもソープも浮かせて、ヌメリ掃除の手間をなくす。 - 戻すハードルを下げる:
家族には「投げ込み収納」や「ラベリング」で、迷わせない。
まずは今週末、「使っていない試供品を捨てる」ところから始めてみませんか?
その小さな一歩が、快適な朝への入り口になるはずです。
