「着る服がない」から卒業!毎朝の服選びが楽しくなるクローゼットの作り方

場所別の片付け

クローゼットはパンパンなのに、毎朝扉を開けては「今日も着ていく服がない…」とため息をつく。そんな経験はありませんか?服はたくさん持っているはずなのに、なぜか着たい服が見つからない。これは、片付けに悩む多くの人が抱える、共通のパラドックスです。

「着る服がない」から卒業!毎朝の服選びが楽しくなるクローゼットの作り方

この記事では、そんな「着る服がない」問題から卒業し、毎朝の服選びが楽しみに変わるような、クローゼットの整理法と収納術を3つのステップでご紹介します。

もう、服を探して朝の貴重な時間を無駄にするのはやめにしませんか?この記事を読めば、あなたにとって本当に大切な服だけが並ぶ、理想のクローゼットの作り方が分かります。

この記事で分かること

  • 服がたくさんあっても「着る服がない」と感じる根本原因
  • 手持ちの服を後悔なく整理するための4つの分類法
  • 迷いを断ち切る「手放す服」の具体的な判断基準
  • ショップのように使いやすくなるプロの収納テクニック
  • リバウンドしないための2つの大切な習慣

なぜ、クローゼットはパンパンなのに「着る服がない」のか?

その不思議な現象の裏には、いくつかの明確な原因が隠されています。「私のクローゼットも同じかも…」と、ご自身の状況と照らし合わせながらチェックしてみてください。

  • 存在を忘れている服がある:クローゼットの奥や、衣装ケースの底にしまい込まれ、持っていることすら忘れてしまっている服はありませんか?目に触れない服は、存在しないのと同じです。
  • 「今の自分」に似合わない服がある:昔は気に入って着ていたけれど、年齢やライフスタイルの変化により、今の自分にはしっくりこない服。体型が変わってサイズが合わなくなった服もこれに含まれます。
  • 「いつか着るかも」という服が多すぎる:「高かったから」「痩せたら着よう」といった理由で、着ないまま何年も保管している服。その「いつか」のために、本当に着たい「今」の服のスペースが奪われています。

つまり、「着る服がない」のではなく、膨大な服の中に「今、着たい服」が埋もれてしまっている状態なのです。この問題を解決する鍵は、服の量を「今の自分」に合わせて最適化することにあります。

ステップ1:まずは「全出し」で手持ちの服を把握する

クローゼット整理の第一歩は、そこにある服を一度すべて出すことです。少し大変に感じるかもしれませんが、自分がどれだけの服を持っているのか、その総量を自分の目でしっかりと確認することが、片付けを成功させる上で最も重要なプロセスです。

ベッドの上や床など、広いスペースを確保して、クローゼットの中身をすべて出してみましょう。そして、その服の山を、以下の4つのカテゴリーに仕分けていきます。

  1. 一軍(お気に入り):着ると気分が上がり、今の自分に似合っていて、頻繁に着ている服。迷わずここに分類できる服が、あなたのスタイルの軸になります。
  2. 二軍(部屋着・用途服):着心地がよく、家でリラックスするときに着る服や、冠婚葬祭用など特定の目的でしか着ないけれど必要な服。
  3. 保留(迷うもの):手放すには惜しいけれど、一軍とも言えない服。これらは無理に判断せず、「保留ボックス」にまとめて入れ、3ヶ月〜半年後に改めて見直してみましょう。期間を置くことで、冷静な判断がしやすくなります。
  4. 手放す:下記の「ステップ2」の基準に沿って、感謝の気持ちとともにお別れする服です。

ステップ2:迷いを断ち切る!「手放す服」の判断基準

分類作業で最も心が揺れるのが、「手放す」という決断です。しかし、明確なルールがあれば、感情に流されずに機械的に判断を進めることができます。以下の4つの基準に一つでも当てはまる服は、手放すことを検討してみましょう。

  • 1. この1年、一度も着なかった服:春夏秋冬の全てのシーズンを通して出番がなかった服は、来年も着る可能性は低いでしょう。「1年」という時間は、客観的な判断を下すための魔法の期間です。
  • 2. サイズが合わない、着ていて疲れる服:どんなにデザインが気に入っていても、身体に合わない服は無意識のストレスになります。「痩せたら着る」ではなく、「痩せて、本当に着たくなったら新しい服を買う」と考え方を変えてみませんか?
  • 3. 傷みや汚れが目立つ服:毛玉やシミ、ほつれなどが目立つ服は、清潔感を損ない、あなたの印象を下げてしまう可能性があります。感謝を伝えて、部屋着に格下げするか、手放しましょう。
  • 4. 「今の自分」が心から好きだと思えない服:これが最も大切な基準です。流行遅れに感じたり、今の自分の気分ではなかったりする服は、たとえきれいな状態でも、あなたを輝かせてはくれません。クローゼットは、「今の自分」が好きな服だけを置く場所です。

ステップ3:劇的に使いやすくなる「クローゼット収納」のコツ

選び抜かれた「一軍」「二軍」の服たちを、毎日の服選びが楽しくなるように収納していきましょう。まるでアパレルショップのディスプレイのように、見やすく、取り出しやすくするのが目標です。

ハンガーを統一する

クリーニング店の針金ハンガーや、デザインの違うプラスチックハンガーが混在していませんか?まずは、ハンガーの種類を統一することから始めてみましょう。滑りにくい素材の薄手のハンガーに揃えるだけで、クローゼット内の見た目が劇的に美しくなり、服の肩に跡がつくのも防げます。ハンガーの厚みが揃うことで、収納できる服の量が増えるというメリットもあります。

「アイテム別」に分け、「丈の長さ順」に並べる

次に、ハンガーにかけた服を「アイテム別」(Tシャツ、ブラウス、ワンピースなど)にグルーピングします。そして、そのグループの中で、「丈の短いものから長いものへ」と順番に並べ替えてみてください。具体的には、左にTシャツやブラウスなどの短いトップス、右に行くにつれてスカート、ワンピース、コートなどの長いアイテム、というように配置します。こうすることで、丈の短い服の下に空いたスペースが生まれ、そこに引き出しケースを置くなど、空間を有効活用できるようになります。

引き出しの中は「立てて収納」

Tシャツや靴下、下着などを引き出しに収納する場合は、重ねるのではなく、畳んで「立てて収納」するのが鉄則です。本棚に本を立てるように収納することで、引き出しを開けた瞬間に、どこに何があるか一目瞭然になります。これなら、下の服を取り出すために上の服をぐちゃぐちゃにする、ということもありません。仕切り板や小さなボックスを使ってアイテムごとに区切ると、さらに使いやすさがアップします。

まとめ:毎朝の服選びが「楽しみ」に変わる習慣

今回は、「着る服がない」を卒業し、クローゼットを理想の空間に変えるための整理・収納術をご紹介しました。選び抜かれた服が、見やすく、取り出しやすく並んでいる。そんなクローゼットなら、毎朝の服選びは義務ではなく、「楽しみ」に変わるはずです。

そして、この美しい状態をキープするために、ぜひ取り入れてほしいのが以下の2つの習慣です。

  1. 1イン1アウトの法則:新しい服を1枚買ったら、代わりに手持ちの服を1枚手放す、というシンプルなルールです。これを徹底するだけで、クローゼット内の服の総量が増えるのを防ぎ、常に新陳代謝が促されます。
  2. 衣替えを「見直しデー」にする:シーズンオフの服をしまう衣替えのタイミングは、クローゼットの中身を見直す絶好のチャンスです。「このシーズンに一度も着なかったな」という服があれば、それは来年も着ない可能性が高いサイン。感謝して手放し、次のシーズンに持ち越さないようにしましょう。

クローゼットの整理は、単に服を片付けるだけでなく、自分自身の「好き」や「価値観」と向き合う大切な時間です。ぜひ、この記事を参考に、あなただけの「お気に入りが詰まったクローゼット」を作ってみてくださいね。

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