本当に必要?「いつか使うかも」ストック品・試供品の賢い管理術

習慣とマインド

「ストックは持たない方が、スッキリ暮らせる」

そんな「持たない暮らし」がもてはやされる一方で、
心の中に、ほんの少しの不安を感じたことはありませんか?

「もし、明日大きな地震が来たら…?」
「急な体調不良で、買い物に行けなくなったら…?」
「特売を逃して、いつもより高い値段で日用品を買うのは、やっぱり悔しいな…」

ミニマリズムは素晴らしい考え方ですが、
行き過ぎた「持たない」は、時として私たちの暮らしを不便で、不安なものにしてしまうことがあります。

この記事でおすすめしたいのは、闇雲な「買いだめ」ではありません。

それは、未来の自分と家族の暮らしを、もっと楽で、もっと安心なものにするための
「賢い備え」という新しい考え方です。


もう「ストックは悪」じゃない!賢い備蓄で暮らしを守る新常識

なぜ今、あえて「ストックを持つ」ことが重要なのか?

「持たない」ことが推奨される時代に、なぜ私たちはストックを持つべきなのでしょうか。
それには、現代の暮らしに潜むリスクから、私たち自身と家族を守るための明確な理由があります。

理由1:いつ起こるか分からない「もしも」への備え

地震、台風、大雪、そして感染症の流行…。
私たちの暮らしは、いつライフラインが止まってもおかしくない、様々なリスクと隣り合わせです。

そんな時、数日分の食料や日用品のストックがあるかないかは、心身の安全に直結する、まさに「命綱」となります。

公的な支援(公助)が届くまでの時間を、自宅で安心して過ごせる「自助」の力。これは何物にも代えがたい価値です。

理由2:日々の「時間」と「心」の余裕を生み出す

ストックを持つことは、防災のためだけではありません。
日々の暮らしにおいても、絶大な効果を発揮します。

「あ、ティッシュがない!」と慌てて買いに走る時間がなくなり、
仕事で疲れた日に「今日は買い物に行かなくても大丈夫」と思える安心感が生まれる。

これは、時間と心の浪費を防ぐ、最も簡単な方法の一つなのです。

理由3:賢く買って「お金」を守る

日用品や保存食は、価格変動の影響を受けやすいものです。
ストックがあれば、値段が安い特売日や、ポイントが多くつく日を狙って計画的に購入できます。

「必要な時に、定価で慌てて買う」というサイクルから脱却できるため、長い目で見れば、家計の大きな助けとなります。

「買いだめ」と「賢いストック」の違い

NGな買いだめ
不安から闇雲に大量購入し、管理できずに賞味期限を切らしたり、収納を圧迫したりすること。

OKな賢いストック
「わが家の適正量」を把握し、「消費しながら買い足す」ことで、常に新しい状態を保ち、暮らしに役立てること。

失敗しない!「賢いストック」の始め方3ステップ

では、具体的にどう始めれば良いのでしょうか。
誰でも無理なく始められる、3つのステップをご紹介します。

STEP 1まずは「ローリングストック」を理解する

賢いストックの基本となるのが、「ローリングストック法」です。
これは、普段から非常食や日用品を少し多めに買っておき、使った分だけを買い足していくことで、常に一定量の備えを保つという考え方です。

普段の生活で消費 → 足りなくなった分を買い足す → 常に新しい備えがある状態!

この方法なら、いざという時に「賞味期限が切れていた…」という悲劇を防ぎ、特別な非常食ではなく、普段から食べ慣れたものを備えることができます。

STEP 2「わが家の適正量」と「収納場所」を決める

次に、アイテムごとに「わが家の適正量」を決めます。
一般的に「最低3日分、できれば1週間分」と言われていますが、家族構成や収納スペースと相談しながら、無理のない範囲で決めましょう。

(例)トイレットペーパーの適正量
「1パック(12ロール)で約1ヶ月もつから、常に1パックは未開封のストックがある状態にしよう」

そして、そのストック品を保管するための場所を確保します。
普段の生活スペースを圧迫しないよう、クローゼットの上段やベッドの下など、少しアクセスしにくい場所をストック品の定位置にするのがおすすめです。

STEP 3「これだけは備えたい」リストを作る

やみくもに買うのではなく、まずは「何を」ストックするかをリストアップしましょう。
以下に一例を挙げますので、ご家庭に合わせてカスタマイズしてみてください。

品目別ストックリスト(例)

  • 食品・飲料: 水(1人1日3L目安)、レトルトご飯、缶詰、カップ麺、栄養補助食品、日持ちするお菓子など
  • 日用品: トイレットペーパー、ティッシュ、ウェットティッシュ、生理用品、常備薬、マスク、消毒液、ゴミ袋、ラップなど
  • エネルギー・その他: カセットコンロ・ボンベ、乾電池、モバイルバッテリー、懐中電灯、簡易トイレなど

【番外編】溜まりがちな「試供品」の賢い管理術

化粧品カウンターやドラッグストアで、いつの間にか増えていく試供品。
「いつか旅行で使うかも…」と溜め込んでいませんか?

試供品管理のコツは「もらったら、すぐ使う」のサイクルを作ることです。

1. 「試供品ボックス」を1つだけ用意する

洗面所の引き出しなどに小さなカゴを1つ用意し、「ここに入るだけ」をルールにします。溢れたら古いものから使うか、手放しましょう。

2. 日常のケアに組み込む

シャンプーや美容液など、普段使っているものと同じカテゴリーの試供品は、その日の夜にすぐ使ってみましょう。新しいお気に入りが見つかるかもしれません。

3. 「旅行ポーチ」に常備しておく

パウチタイプのクレンジングや化粧水は、旅行用のポーチにあらかじめ入れておけば、急な出張やお泊まりの際に慌てずに済みます。


まとめ:「ストック」は、未来の自分への“最高の贈り物”

「持たない暮らし」が美しいのは、平和で、健康で、お店がいつも開いているという前提があってこそです。

賢くストックを持つことは、決してモノに執着することではありません。
それは、予測不能な未来への不安を減らし、「今」を安心して楽しむための、最も賢明な投資なのです。

それは、未来の自分と家族の「いつも通り」を守るための、最高の“贈り物”と言えるでしょう。

まずは、次の買い物の際に、お水を1ケースだけ多めに買ってみませんか?
その小さな一歩が、あなたの暮らしに、想像以上の安心感をもたらしてくれるはずです。

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