ムートンスリッパは「履く前の防水ケア」と「毎日の簡単ブラッシング」で寿命が大きく変わります。
冬の足元を至福の暖かさで包んでくれる、ムートンスリッパ。
その極上の履き心地から、つい毎日履いてしまいがちですが、気づいた時には「なんだか毛がペタンコに…」「うっすら汚れて、ニオイも気になる…」なんてことになっていませんか?
高価なものであればあるほど、「できるだけ長く、綺麗な状態で愛用したい」と思うのは当然のこと。実は、ムートンスリッパの寿命は、大掛かりな洗濯よりも、日々のちょっとしたお手入れで大きく変わります。
この記事では、お気に入りのムートンスリッパを何年も長持ちさせるための、履き始めからシーズンオフの保管まで、時系列に沿った完璧なお手入れ方法を解説します。
正しいケアを習慣にして、来年も再来年も、最高のふわふわ感を楽しみましょう。
この記事のポイント
- 購入したらまずやるべき!寿命を左右する「最初の一手間」
- 毎日30秒でOK!ふわふわを保つデイリーケア習慣
- シミ・ニオイに慌てない!トラブル別の応急処置マニュアル
- シーズンオフの「がっかり」を防ぐ正しい長期保管方法
- 自宅で洗う場合の注意点と手順も簡潔に解説
Step 1【履き始める前に】寿命を延ばす「予防」のケア

美しい状態を長く保つ秘訣は、汚れてから対処するのではなく、「そもそも汚さない」ことです。新品のスリッパをおろす前に、この一手間を必ず行いましょう。
防水・防汚スプレーをかける
これが最も効果的で、最も重要な工程です。
革・スエードにも使える防水スプレーを、屋外の風通しの良い場所で、20〜30cm離れたところから全体にまんべんなく吹きかけます。
スプレーの粒子が表面をコーティングし、水滴だけでなく、ホコリや油汚れが付着するのを防いでくれます。
“去年買ったUGGのスリッパ、履く前に防水スプレーをしっかりかけたら、ワンシーズン履いても目立つ汚れがほとんど付きませんでした。最初の手間って本当に大事ですね。”
ポイント:スプレーが乾いた後、優しくブラッシングして毛並みを整えておくと完璧です。効果は永久ではないので、月に1〜2回、定期的にスプレーし直しましょう。
Step 2【日々の習慣に】ふわふわを保つデイリーケア
毎日履き終わった後の、ほんの少しの習慣が大きな差を生みます。
① 優しくブラッシングする
一日の終わりには、馬毛などの柔らかいブラシで毛の流れに沿って優しくブラッシングしましょう。
これだけで、表面に付着したホコリを落とし、履いている間に寝てしまった毛並みをふっくらと起こしてあげることができます。これを続けるだけで、”ペタンコ”になるのを大幅に防げます。
② 湿気を飛ばして「休ませる」
足は意外と汗をかいています。履き終わったスリッパは、すぐに下駄箱にしまわず、風通しの良い場所で一晩陰干しして、内部の湿気をしっかり飛ばしましょう。
ニオイや雑菌の繁殖を防ぐ基本です。できれば2足をローテーションで履くと、スリッパがしっかり休まり、格段に長持ちします。
Step 3【トラブル発生時】汚れ・シミ・ニオイの応急処置
気をつけていても、うっかり汚してしまうことはあります。
慌てず、早めに対処することが重要です。
- 水に濡れてシミになった場合
- 濡れた部分だけを拭くのはNG。かえって輪ジミが目立ちます。固く絞った濡れタオルで、シミの部分だけでなく、そのパーツ全体を均一に湿らせるように優しく叩きます。その後、形を整えてから完全に陰干しすると、シミが目立ちにくくなります。
- 泥はねなどの部分汚れ
- 慌てて濡れた布でこするのはNG。まずは完全に乾かし、ブラシで泥を払い落とします。それでも残った跡は、スエード用の消しゴム(なければ普通の消しゴムでも可)で優しくこすると、綺麗に落ちることがあります。
- ニオイが気になり始めたら
- 重曹を古い靴下や布袋に入れて口を縛り、スリッパの中に入れて一晩置いておきましょう。重曹が湿気とニオイを吸い取ってくれます。市販のシューケア用消臭・除湿剤も効果的です。
Step 4【シーズン一度】汚れをリセットする「洗い方」

シーズン終わりや、汚れが全体的に目立ってきたら、自宅での手洗いに挑戦しましょう。(※必ず洗濯表示を確認し、自己責任で行ってください)
- 準備:念入りにブラッシングし、30℃以下のぬるま湯におしゃれ着洗い用の中性洗剤を溶かす。
- 洗い:洗剤液の中で優しく押し洗い。5分以内でスピーディーに。
- すすぎ:きれいな水で泡が出なくなるまで丁寧に押しすすぎ。
- 脱水:乾いたバスタオルで包み、徹底的に水分を吸い取る。
- 乾燥:中に詰め物をして形を整え、必ず風通しの良い場所で完全に陰干しする。
- 仕上げ:乾いたらブラッシングで毛並みを整える。
Step 5【シーズンオフ】来年も最高の状態で!正しい保管方法
シーズンが終わり、スリッパをしまう前のケアと保管方法が、来年のコンディションを決定づけます。
- 保管前に必ず綺麗にする:上記の方法で洗濯するか、ブラッシングで汚れをしっかり落としてから保管しましょう。汚れが残ったままだと、虫食いやカビの原因になります。
- 型崩れを防ぐ:丸めた新聞紙やシューキーパーを中に詰め、形を整えます。湿気対策にもなります。
- 湿気と虫から守る:ビニール袋は湿気がこもるのでNG。通気性の良い不織布の袋などに入れ、靴用の除湿剤と防虫剤を一緒に入れて保管します。
- 保管場所:直射日光が当たらず、湿気の少ない、風通しの良い場所に保管しましょう。クローゼットの上段などがおすすめです。
まとめ:愛情あるお手入れが、最高のふわふわを育てる

ムートンスリッパを長持ちさせる秘訣は、特別なことではありません。
「履く前に守り、履いた後に労わる」という、日々の小さな習慣の積み重ねです。
少しの手間を愛情と捉え、あなたの大切な冬の相棒をケアしてあげてください。
そうすれば、ムートンスリッパは年々あなたの足に馴染み、その極上の暖かさで、何シーズンにもわたってあなたを癒やし続けてくれるはずです。

