朝、眠い目をこすりながら向かう場所、洗面所。そこで鏡に映る自分を見て、どんな気持ちになりますか?
「使いたい化粧水が、ごちゃごちゃの奥から見つからない…」
「歯を磨きながら、蛇口や鏡に飛び散った白い水垢を見て、朝から少しゲンナリ…」
「洗面台の下の収納は、もはやブラックボックス。何が入っているか分からない…」
もし、一つでも当てはまったのなら、非常にもったいない! なぜなら、洗面所は、一日の始まりに「今日の私、いい感じ!」とスイッチを入れるための、大切な「パワースポット」になり得る場所だからです。
朝の気分が上がる!洗面所は、あなただけの「パワースポット」になる
この記事では、ごちゃつきがちな洗面所を、誰でも簡単にスッキリ快適な空間に変えるための「片付け・収納術」と、もう二度と汚さないための「頑張らない掃除術」を、あますところなくお伝えします。難しいことは一切ありません。今日から真似できるヒントばかりなので、ぜひ最後までお付き合いください。
なぜ、洗面所はこんなにごちゃごちゃするの?3つの原因
対策を立てる前に、まずは「なぜ我が家の洗面所は散らかるのか」を客観的に見てみましょう。洗面所特有の原因を知れば、解決策も見えてきます。
原因1:スペースに対して「モノの種類」が多すぎる
洗面所は、家の中でも特に狭いスペースであるにもかかわらず、そこに置かれるモノの種類は非常に多岐にわたります。スキンケア用品、ヘアケア用品、メイク道具、歯ブラシ、コンタクト用品、洗剤や掃除道具のストック、タオル類…。これだけ多くのカテゴリーのモノが一箇所に集まるのですから、意識しないとごちゃつくのは当然です。
原因2:収納スペースが「使いにくい」構造になっている
多くの洗面台に備え付けられている「鏡の裏の収納」や「洗面台の下の収納」。一見、収納力がありそうですが、鏡裏は奥行きが浅すぎてモノが収まりきらなかったり、逆に洗面台下は奥行きがありすぎて、奥のモノが取り出しにくい「デッドスペース」が生まれがち。この使いにくさが、結果的に洗面台の上にモノを出しっぱなしにする原因になっています。
原因3:「水気」と「ホコリ」が混ざりやすい環境
洗面所は、水を使い、タオルや衣類からホコリが出やすく、さらに髪の毛も落ちやすい場所。水気とホコリ、髪の毛が混ざり合うと、頑固な汚れになり、掃除が億劫になります。そして、「掃除が面倒だから、モノをどかしたくない」「モノが置いてあるから、掃除がしにくい」という悪循環に陥ってしまうのです。
【片付け・収納編】もう散らからない!スッキリ洗面所の作り方
それでは、いよいよ実践です。誰でもスッキリを実感できる、洗面所の片付けと収納のコツを、場所別にご紹介します。
ステップ0:基本のキ!まずは「全部出し」で持ち物を把握する
片付けを始める前に、必ずやってほしいのが「全部出し」です。鏡裏、引き出し、洗面台の下など、収納されているモノを一度すべて、床や洗面台の上に出してみましょう。「こんなところから、忘れてた試供品が!」「同じ化粧水が2本も出てきた…」など、驚きの発見があるはずです。まずは、自分がどれだけのモノを持っているかを把握することが、片付けの第一歩です。
ステップ1:【鏡裏収納】使用頻度で「一軍」と「二軍」を分ける
毎日使う「一軍」のモノだけを、最も取り出しやすいゴールデンゾーン(目線の高さ)に置きましょう。例えば、毎日使う化粧水、乳液、歯ブラシなどです。時々しか使わないパックや、ストック品などの「二軍」は、上段や下段に移動させます。これだけで、朝の身支度の効率が格段にアップします。
ステップ2:【洗面台の上】直置きは禁止!「浮かせる収納」と「トレイ活用」
掃除のしやすさを考えると、洗面台の上の直置きは、極力ゼロを目指したいところ。ハンドソープやコップは、100円ショップなどで手に入る「フィルムフック」を使って壁に掛ける「浮かせる収納」がおすすめです。どうしても置きたい化粧品などは、お気に入りの「トレイ」の上にまとめましょう。掃除の際は、そのトレイをサッと持ち上げるだけで済み、格段に楽になります。
ステップ3:【引き出し】100均の仕切りケースで「立てる収納」
細々したメイク道具やヘアアクセサリーでごちゃつきがちな引き出しは、100円ショップの様々なサイズの仕切りケースが大活躍します。アイテムごとにケースで区切り、「立てて収納」するのがポイント。上から見て、どこに何があるか一目瞭然になり、探す手間がなくなります。試供品なども、小さなケースにまとめて立てておくと、使い忘れを防げます。
ステップ4:【洗面台下】ファイルボックスと突っ張り棒で空間を使い切る!
使いにくい洗面台下の攻略法は、「空間を四角く区切る」こと。ファイルボックスを使えば、洗剤のボトルや掃除用品、シャンプーのストックなどを、種類別にスッキリと立てて収納できます。さらに、上部の空いた空間には「突っ張り棒」を2本渡せば、スプレーボトルを引っ掛けたり、簡単な棚を作ったりと、収納力が2倍にアップします。
【頑張らない掃除編】キレイが続く!魔法の「ついで掃除」習慣
せっかくキレイに片付けたのなら、その状態をキープしたいですよね。でも、「よし、掃除するぞ!」と意気込む必要はありません。毎日の生活動線の中に組み込む「ついで掃除」を習慣にすれば、洗面所は永遠にピカピカです。
歯磨きのついでに「蛇口」をキュッ!
歯を磨いている1〜2分の間、片手は空いていませんか?その手で、メラミンスポンジ(小さくカットして置いておくと便利)やマイクロファイバークロスを持ち、蛇口周りをキュキュッと磨きましょう。毎日の習慣にすれば、水垢が固着する暇がありません。
顔を洗ったついでに「鏡」をサッ!
顔を拭いた後の、まだ少し湿っているタオルで、鏡全体をサッと拭き上げましょう。飛び散った歯磨き粉や化粧品の汚れは、その日のうちなら簡単に落ちます。わざわざ掃除道具を取り出す必要はありません。
手を洗ったついでに「洗面ボウル」をクルッ!
手を洗った後、ペーパータオルで手を拭く習慣があるなら、その濡れたペーパータオルで、洗面ボウルの中をクルッと一周拭いてから捨てましょう。石鹸カスや髪の毛が溜まるのを防ぎ、いつでも清潔な状態を保てます。
髪を乾かしたついでに「床」をクイッ!
ドライヤーをかけ終わった後、床にはたくさんの髪の毛が落ちていますよね。それを、粘着カーペットクリーナー(コロコロ)や、ハンディワイパーでサッと一周取るのを習慣に。これをやるだけで、洗面所の清潔感は劇的に変わります。
まとめ:清潔な洗面所で、最高の1日をスタートしよう
いかがでしたか?
洗面所は、単に身支度をするだけの場所ではありません。スッキリと片付き、清潔に保たれた洗面所で、鏡の中の自分と向き合う時間は、不思議と心まで整えてくれます。
「今日も頑張ろう」と前向きな気持ちで一日をスタートできる、あなただけの「パワースポット」。
まずは、「引き出しの中の試供品を整理する」だけでも構いません。今日からできる小さな一歩で、あなたの毎日を、もっと気持ちの良いものに変えていきませんか?